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いながき耳鼻咽喉科

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耳鼻科診察ユニットについて

通常の耳鼻咽喉科における診察ユニットは患者さんの処置のために鼻やのどに薬液をスプレーするために空気を噴霧するコンプレッサーモーターと、耳・鼻・のどの貯留物を吸引で除去する際に貯留物と空気を吸い取るバキュームモーターをユニット本体の中に内蔵しているものが一般的です。
この従来の方式では患部(耳・鼻・のど)から吸引した空気を診察ユニット内部(室内)に排気し、それらを含めた室内空気を再度使用してコンプレッサーモーターで空気を吹き出して薬液スプレーに使用するという循環を生んでしまいます。
この方式は設備導入のコスト面では安価になりますが、感染対策としては不十分となる可能性があります。

このため当院では少しでも感染リスクを減らす対策の1つとして、この2つのモーター(噴霧用のコンプレッサーモーターと吸引用のバキュームモーター)を診察ユニット内部に置かず、床下配管を通じて診察室の外に設置できるよう設計段階から工夫しております。 この床下配管・室外設置のモーターは病院での手術室などに準ずる形をとなり、患者さんの患部(耳・鼻・のど)から吸引した不純物を含む空気は直接室外・外気へ、また患者さんの鼻やのどの処置の際に薬液スプレーを噴霧する際に使う空気は外気から取り込んだきれいな空気を使用する形となります。
つまりウイルスや体液が混じった空気は室内にも人体にも一切入り込みません。
ここで、患者さんの患部からの吸引した空気を直接室外に出したり、屋外の空気を患者さんの処置に利用するのは大丈夫なのかというご心配をされるかと思います。

当院の診察室ユニットには患者さんの患部から吸引した不純物を含む管路と、薬液スプレーに使う噴霧用の空気の管路の両方にろ過式フィルターを装備したものを採用しております。
このろ過式フィルターは0.1㎛(マイクロメートル:1mmの千分の1)のろ過能力があり、一般的な空気清浄機に良く使われているHEPAフィルターの約3倍のろ過能力があるものです。
これにより室外へ排気される空気はきれいにろ過されたものとなります。
また外気から取り込む空気もコンプレッサーモーターとは別の器械で微粒子の集塵・除紛さらに除湿を行い、ろ過フィルターを通してきれいにしてから診察ユニットに送り込まれ、患者さんの診察に利用する形となります。

このように診察ユニットのモーター機器を器械内部から屋外へ、また空気の通り道となる配管路にろ過式フィルターを装備することで、当院を受診される患者さんや当院で働くスタッフの感染予防対策を行っております。