イギリスのオックスフォード大学と大手製薬会社が開発中の新型コロナウイルスワクチンの臨床試験が「THE LANCET」という一流の医学雑誌掲載されました。
↓が「THE LANCET」に掲載された今回の論文のタイトルです。
私もさっそく全文を読んでみました。
このワクチンは「AZD1222」と名付けられています。
「アデノウイルス」というウイルスの毒性をなくしたものをベクター(ベクターとは「運び屋」という意味。このベクターが新型コロナウイルスの遺伝子情報をヒトの体内に入れます)として利用し、新型コロナウイルスの免疫を得る仕組みのワクチンです。
1077人の健康な人が参加した試験で、AZD1222の投与をうけた人の9割で抗体がつくられたことが確認できたそうです。
頭痛や筋肉痛などの副作用があったものの深刻は副作用は確認されませんでした。
まだ実用化には少し時間もかかるでしょうし、今後課題が出てくる可能性もあるでしょうが、この論文はとても勇気づけられる明るい話題だと思います。
いながき耳鼻咽喉科
院長 稲垣 憲彦