※すべて厚生労働省の資料を参考にしております。
対象:2021年2月17日~4月7日までの期間に接種をうけたおよそ1096698接種
(1)医療機関から報告のあったアナフィラキシー疑い報告数は350件でした。
※注1:日本はアナフィラキシーショックの判断に国際的に使用されてる「ブライトン分類」を使用していない施設があると予想されます。したがって単純に欧米のアナフィラキシー報告数と比較することはできない可能性があります。
※注2:「ブライトン分類」ではカテゴリーを1~5段階に分けており、カテゴリー1~3をアナフィラキシーと定義しており、カテゴリー4,5はアナフィラキシー不明もしくは非アナフィラキシー。
(2)「ブライトン分類」でカテゴリー1~3(つまりアナフィラキシー)と判断された男女の内訳としては、男性8件 女性71件でした。
この報告からはすでに報道があるように女性が男性の約9倍高いことが示唆されています。
※注1:この理由は現時点でははっきりしていませんが、ワクチンに添付されている(PEG:ポリエチレングリコール)が原因ではないかとの仮説があります。PEGは化粧品にも添加されており、アレルギー反応が起きやすいのではないかとの説ですがはっきりしていません。
(3)年齢別では40~49歳台をピークに±10歳台に多く認められます。
※注1:接種対象者は16歳以上でかつ、先行接種は全国の大規模総合病院の医療従事者から開始しており、医療機関は性別的にも年齢的にもこの年齢層の女性が多いことが関係していると推測しております(私見です)。
厚生労働省の資料を添付いたします。
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000767203.pdf
4月28日から一宮市では高齢者向けのワクチン接種が開始されます。
ワクチン接種にご不安をお持ちの方もみえるかと思いますが、ワクチンの知識を正しくご理解いただき、私達医療者が適切な接種対応を実施できる準備を整えたうえでみなさまに安心して接種をおうけいただける環境を作っていく次第です。