5月に入り、ヒノキ花粉症のシーズンが終わりましたが鼻水や咳のお子さんが増えています。
最近小さなお子さんを受診される親御さんとのお話の中で「RSウイルスが園で流行っているみたいなのですが」というお声を時々伺います。
当院でもRSウイルス感染のお子さんをすでに2例診断いたしました。
RSウイルス感染症は通常冬季にピークを迎える感染症ですが最近は7月ころから増えはじめる傾向があります。
昨年はコロナの影響かRSウイルス感染症は激減しましたが、今年はむしろ例年より早い流行を迎える可能性があります。
多くの場合は軽症で治っていきますが1歳以下のお子さんや基礎疾患をお持ちのお子さんは時々症状が悪化します。
私はお子さんの診察時には症状に応じて常に胸の音を聴診することを心がけています。
特効薬はないため、咳や鼻水を抑えるお薬治療が中心となりますが、ご心配な親御さんはご相談くださいませ。
※RSウイルス感染症の抗原検査は1歳以上のお子さんは保険適応外となりますのでご了承くださいませ。
いながき耳鼻咽喉科
院長 稲垣憲彦