いながき耳鼻咽喉科では「ドロップスクリーン」という最新のアレルギー検査機器を近日導入いたします。
この機器は日本ケミファというメーカーさんが理化学研究所と共同で開発した最新の移動式免疫発行測定装置です。

最大のメリットは従来の一般採血で行う検査とは異なり,指先からごく微量の血液をほとんど痛みもなく採取して検査が可能なため,小さなお子さまも簡単に、かつ確実な検査が実施できることです。

２０２０年１０月に開院して１０か月が経ちましたが、私は当初からドロップスクリーンの導入は考えておりました。

「子供にアレルギー性鼻炎や食物アレルギー検査をさせたいけれど、子供がどうしても採血を嫌がって・・・」という親御さんの悩みを解決できれば幸いです。

特徴としては
①指先からのごく少量の採血（血糖測定の方法と同じですね）で検査ができます。採血時の痛みはほとんどありません。
したがって小さなお子さまや採血をいやがるお子さまでも容易に検査ができます。

②アレルギー性鼻炎および食物アレルギーの原因となる代表的な物質４１種類と豊富な項目が１度に検査可能です。

③既存の検査と比較して陽性一致率、陰性一致率、判定一致率は同等の精度です。


④検査項目を選べないため個々の患者さんに応じた検査内容にカスタマイズできません。
したがって従来とおりの、個々の患者さんに応じて必要な検査項目を選択して行う検査も継続していきます。一般採血が可能な方はそちらをおすすめいたします。


注意点としては食物アレルギーは陽性と出ても摂取できる場合もあります。過剰な食物忌避はお子さまの成長においても最善ではありませんので、食物アレルギーに関しては結果によっては負荷テスト等の追加検査をご提案いたします。その際は親御さんとご相談の上、検査可能な施設へのご紹介を検討いたします。
またドロップスクリーンはおよそ３０分ほどかけてお１人ずつ結果をお出しする機器のため、当日のご希望者の人数次第では検査を別の日にお願いするか、お待ちいただく場合がございます（高額な機器のため複数台設置できず申し訳ありません）。　


当院で検査が可能になるのは２０２１年８月初旬を予定しております。
具体的な日程が決まり次第追ってホームページにてご報告いたしますので検査をご希望される方はいましばらくお待ちくださいませ。

↓ドロップスクリーンおよび検査試薬の詳細が以下でご確認できます。ご興味がある方はご覧くださいませ。
http://plaza.umin.ac.jp/~j-jabs/43/43.180.pdf


いながき耳鼻咽喉科

院長　　稲垣憲彦