神戸市の病院が実施した新型コロナウイルスの抗体検査結果を公表しました。
「抗体検査」を受けることで、その人がすでにウイルス感染歴があるかどうかが分かります。
つまり、これまでのところ症状がない人も、過去にPCR検査を受けたことがない人も、すでに感染していたかどうかが分かります。
PCR検査は一種の「抗原検査」であり、今回の「抗体検査」とは検査の意義が異なります。
4月初旬の8日間に受診した患者さん1,000人の血液で検査をしたところ、3.3%の血液が抗体陽性だったとのことです。
その結果をもとに4月7日の時点で神戸市の人口の人口分布の調整をして試算すると、約41,000人に感染歴があることになるそうです。
ざっくばらんな計算になりますが、愛知県でこの結果を当てはめて計算してみると
2020年3月1日時点での愛知県人口 7,549,422人
愛知県の抗体保有者数 249,130人 (3.3%で計算しました)
5月3日時点での愛知県のPCR陽性者数は485人ですので、愛知県においてはPCR検査で判明している患者さんの数より513倍の数になる試算になります。
PCR検査も重要ですが、今後はこの「抗体検査」の意義も重要になってくるでしょう。
いながき耳鼻咽喉科
院長 稲垣 憲彦
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