「赤しそジュース」に続いてのブログタイトル「COCOA(ココア)」でしたので飲み物のココアを連想された方もいらっしゃるかもしれませんね。
でもこれは飲み物のココアではなく、アプリのココアです。
「新型コロナウイルス接触確認アプリ」を英語で表記すると「COVID-19 Contact-Confirming Application」でその英単語の頭文字を並べて「COCOA(ココア)」と名付けられました。
厚生労働省が新型コロナウイルス拡大防止を目的に配信を開始したアプリケーションです。
シンガポールでは「Trace Together(トレース・トゥギャザー)」というアプリケーションが先駆けて運用されています。
このアプリをダウンロードしたスマートフォンを持った人同士が接触した後に、もしその相手が新型コロナウイルスに感染したと診断された場合に互いの個人情報が分からないようプライバシーを確保した上で接触を受けた相手に通知がくる仕組みです(スマートフォンのbluetooth機能をonにしておく必要があります)。
このアプリで定義される濃厚接触は「1メートル以内、15分以上の接触」です。
いつ、どこで、だれと上記の接触をしたかは分からないように配慮されています。
もし自身に「陽性者との接触確認通知」が来た場合、自身が「症状あり」か「症状なし」かで対応が異なります。
「症状あり」であれば「帰国者・接触者外来等の速やかな予約と受診」を案内されます。
「症状なし」であれば身近に感染者等がいるかどうかを確認する必要があり、「身近に感染者がいる、いない」で対応が分かれます。
このアプリケーションを多くの方々が利用することで感染拡大防止を期待できるとされています。
6月30日時点でダウンロード件数は480万件です。
運用を続けていく過程で色々と課題も出てくるでしょうが、有用なアプリケーションといえるでしょう。
詳しくは厚生労働省のホームページにご案内がありますのでご覧いただければと思います。
いながき耳鼻咽喉科
院長 稲垣憲彦