耳のお悩みについて
緊急性が高い急性難聴は治療を早期に開始しましょう
人の5感の中で重要なものの1つである「聴覚」。耳鼻咽喉科は聴覚(聞こえ)に支障をきたしうる病気を診断、治療いたします。耳は外から「外耳」「中耳」「内耳」と3つに分かれます。
どの部位でも異常があると「難聴」になります。難聴には突然起きる「急性難聴」と徐々に悪化する「慢性難聴」があります。そして「外耳」「中耳」が原因で起きる難聴を「伝音性難聴」といい、「内耳」が原因で起きる難聴を「感音性難聴」といいます。
これらの組み合わせで病気を分類しますが、一番緊急性が高いのは「急性難聴」の「感音性難聴」です。代表的なのは「突発性難聴」や「メニエール病」があります。
このような難聴は適切な治療を早期に開始しないと難聴や耳鳴りが残ってしまう可能性が高くなります。耳の症状で気になることがある方はどのような些細なことでも結構ですのでご相談くださいませ。
こんな症状のとき
ご相談ください
Consultation
- 耳が痛い
- 子供が耳を痛がる
- 子供の音の反応が弱い
- 耳だれが出る
- 耳から血が出た
- 耳が腫れてきた
- 耳あかがたまっている
- 聞こえが急に悪くなった
- 耳が塞がったような感じがする
- 以前からずっと聞こえが悪くて何とかしたい
- 耳鳴りがする
- 耳がかゆい
- 補聴器を相談したい など
「もしかして自分はこの病気?」と
ご心配のときご相談ください
Consultation
- 急性外耳道炎
- 急性中耳炎
- 滲出性中耳炎
- 慢性中耳炎
- 真珠腫性中耳炎
- 突発性難聴
- メニエール病
- 耳管開放症
- 耳管閉鎖症 など
耳が痛い
耳の炎症から起こる痛みは、急性中耳炎や外耳炎、鼓膜炎の可能性があります。お子さんの場合は、耳から細菌が入って中耳炎になってしまったり、大人の場合は主に耳掃除のし過ぎで痛くなる事が多いです。また、痛みだけではなく顔面神経麻痺やめまいも同時に発症している場合には、緊急の処置が必要になることもございますので、早めにご相談ください。
耳だれが出る
耳だれは耳漏(じろう)とも言われており、急性中耳炎や慢性中耳炎の可能性があります。
「耳だれ」があると外耳道や中耳の病気の可能性があり、外耳道から発生する耳だれは、耳かきのし過ぎによって発症することが多く、細菌感染を起こすと膿性になります。耳だれは大きな病気が隠されていることもあるので、痛みがなくても早めにご相談ください。
聞こえが悪い
「聞こえにくい」という症状は、難聴と言われています。難聴は、風邪の数日後などから徐々に聞こえにくくなる滲出性中耳炎、急性中耳炎や、ある日突然聞こえなくなる突発性難聴など様々な種類があります。また、加齢性難聴は、両方の耳が同じように長年かけて徐々に聞こえにくくなる状態で、誰もがいつかは経験することになります。当院の院長は、日本耳鼻咽喉科学会の補聴器相談医です。加齢性難聴は、補聴器で改善されることが多いためお気軽にご相談ください。
耳なりがする
耳なりは、実際には音がしていないのに、何かが鳴っている様に聞こえる現象で、難聴とともに発症することが多いと言われています。耳なりは本人にしか聞こえない自覚的耳鳴(じめい)と、外部から聞くことが可能な他覚的耳鳴の2種類があります。他覚的耳鳴の原因として、筋肉の痙攣や、血管病変の拍動などと言われていますが、自覚的耳鳴の原因は分かっていません。急性期の耳なりには、まず難聴の原因となる疾患の治療が行われます。慢性化した耳なりを軽減させることはできますが、完全に耳なりを治すことは難しいと言われています。
耳が塞がったように感じる
耳の中に水や液が溜まっていると感じる場合は、急性中耳炎や滲出性中耳炎であることが多く、耳にふたをしたようなボワーンとした感じは、外耳、中耳、内耳、いずれかに原因があります。また、メニエール病や突発性難聴の方は耳あかが実際に詰まっていることも多いです。検査が必要となる場合もありますので、症状がなかなか治らない場合は早めにご相談ください。