いながき耳鼻咽喉科では2025年より、新しいタイプのインフルエンザワクチン「フルミスト」を採用いたします。
「フルミスト」は新しい点鼻タイプの生ワクチンで、従来の注射タイプのワクチンと比較して最大のメリットは「痛くないワクチン」、これに尽きますが、注射用ワクチンの方がメリットがある場合もございます。そして年齢制限やフルミストを使用できない条件もありますので、よくご理解された上で接種をご検討くださいませ。
【フルミストを受ける上で必ず知っておいてほしい項目】
○接種対象年齢:2歳~18歳
○接種回数:年1回
○接種ができない方
1. 明らかに発熱を呈している方
2. 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
3. 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな方
4. 明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する者及び免疫抑制をきたす治療を受けている方
5. 妊娠中または妊娠している可能性のある方 ※接種前1か月は避妊を心がけ、接種後2か月以上は妊娠計画を避けてください。
6.たまご、ゼラチン含有製剤又はゼラチン含有の食品に対して、ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難、血管性浮腫等)等の過敏症の既往のある方
7.過去に免疫不全の診断がなされている方や同居者および近親者に先天性免疫不全症の者がいる方
8. 重度の喘息を有する者又は喘鳴の症状を呈する方
9.ステロイドや免疫抑制剤を服用中の方
10.サリチル酸系医薬品(アスピリン、サリチル酸ナトリウム等)、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸を服用中の方
「ライ症候群」という脳症があらわれるおそれがあります。 ※川崎病の治療中の方は特に注意して常用薬をご確認ください。
11.腎機能障害や肝機能障害を有することが明らかな方
12.2歳未満および19歳以上の方
13.、中枢神経系の解剖学的バリアー破綻がある方 (例:人工内耳埋め込み術を受けている、内耳の先天性形成不全、持続的な脳脊髄液
の交通など)
○その他の注意点
1.副作用として「鼻汁、鼻閉感(50%以上)」「咽頭痛、咳症状(10%以上)」「食欲不振、倦怠感、下痢・腹痛(1~10%ほど」といった症状や、インフルエンザに感染したような症状が出ることがあります。
2.弱毒生インフルエンザワクチンであり、飛沫又は接触によりワクチンウイルスの水平伝播の可能性があるため、ワクチン接種後1~2週間は、重度の免疫不全者との密接な関係を可能な限り避けてください。
3,「フルミスト」は他の注射生ワクチンとの接種間隔に関する指示記載はありませんが当院では他の注射生ワクチンとの接種間隔を4週間(27日)以上あけることを条件として接種を提供いたします。したがって必ず生ワクチン接種のスケジュールと接種履歴をご確認の上ご予約ください。
※生ワクチンとは「麻疹・風疹ワクチン(MRワクチン)・水痘(水ぼうそう)ワクチン・BCG(結核)ワクチン・ムンプス(おたふく)ワクチン・ロタワクチン」が該当します。事前にご確認ください。 母子手帳を持参いただけないと接種をお断りしますので忘れずご持参ください。
4.接種後1週間ほどは副反応でインフルエンザのような症状が出ることがありますので大切なイベントや予定は避けて接種予約ください。

0586-43-3341